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Live Report〈Blackmore's Night - Germany 2017〉Part 2

Part 1 ハーナウ はこちら

2017年8月17日 ミュンヘン Brunnenhof der Residenz

フランクフルトからミュンヘンに南下。
毎年ドイツでツアーをしている彼らだが、
開催場所・都市はなるべく変わるようにしていると思われる。

そんな中ミュンヘンでは2年前にも演っており、いろんな事情はあるのだろうが
この地はリッチーのお気に入りなのではないかと思う。

2年前の会場Prinzregententheaterは、オペラや演劇などにも使われそうなクラシカルで重厚な雰囲気がよかった。
(この時はキャンディスによるSince You Been Goneが聴けた)
今回の会場はちょっと説明しにくいが、市内中心部にある由緒ある建物群の中の、建物と建物の間の裏庭のような空間だ。
夏のこの時期だけステージを固定して連日トリビュートバンドとか、ちょっとしたライヴをやっている模様。

bn_2017_2_1.jpg


3時過ぎ、まだ早いが会場に様子を見に行くと、演奏の音が外まで聞こえてくる。
Blackmore’s Nightの曲を ”誰か“ が歌っているので、最初カバーバンドか何かかと思いつつ…
中に入ってみると開場前なのに解放していて、アレレ客席まで行けてしまった。
何と本物のリハーサル!
こんなの見られちゃっていいの? 
基本的にこの建物群は観光モニュメントなので、なるべく封鎖しないようにしているのだろうか。

残念ながらリッチーとキャンディスはいなかった。
演っていたのは「Spanish Nights」 歌っていた ”誰か“ はリン姐さん。迫力はある。
おお、今日はこれをやるのか、と期待!(結局本番ではやらなかった)
その他「Durch den Wald zum Bach Haus」や「Allan yn y fan」などのインスト曲を。
観ていたのは、気の早いBNファン10数人程度と、よくわかってない一般観光客数名ってところ。
30分弱、貴重なものを観ることができた。

一旦会場から去り、6時に入場すると入口でCDを配っていた。
簡素な紙ジャケのBN20年記念7曲入りベスト盤だ。
先に出た2枚組に入っていない曲もある。といっても未発表曲がある訳ではないので
音源的に全く貴重なものではないが、プロモ盤なので記念品としてはちょっとありがたいかも。

bn_2017_2_2.jpg


さて本番の方はこの日もrothが前座でBNは7時45分頃登場。
前半のセットリストは、やはりだいたい同じなので感想はほどほどに。

「Durch den Wald zum Bach Haus」の中のキーボードソロの後半の美しいメロディー
2日前にも弾いていて、何の曲か思い出せなかったが、やっとわかった。
アルバム「Dancer and the Moon」収録の「Minstrels In The Hall」だ。
こんなに心に染みるメロディーだったとは。曲の良さを再確認。
Bard David of Larchmont(長い!)、ありがとう。

キャンディスのMC。
「世界のいろいろなところから来てくれてステキね。ポーランド、アイスランド(該当客 ワーッ)、ロシア(該当客 ワーッ)、もちろん日本…」
おお、このやりとりはよくあるけど、日本を含めてくれたのは(自分が行った時では)初めてだ。
David Kiethから話が伝わったのか、別の日本人関係者がいたのか。
手を振ったら「ハロー、ウェルカム」って反応してくれた。うれしい。
自分ともう一人くらいしか日本人はいなかった模様。
最後に「ドイツから来た人はいる?」と笑いを取って締めるのはいつも通り。

さてリッチーはといえば、ハーナウとは打って変わって機嫌がいい。
ミュンヘンが好きなのか、2日前とは違って天気がいいからか。
気合いの入り方が明らかに違う。ギターのストロークにも力がみなぎっている。
キャンディスのMCに(わざと)ズレた受け答えをしたり、
意味も無くセットの植木をズルズルと移動させ笑わせてくれるなど
お茶目モードのリッチーでもある。

bn_2017_2_4.jpg

(写真)ステージの岩のようなものが客席にもいっぱい。年齢層が…


キャンディスが “わたしはオーディエンスからリクエストを受けるのが好きなの” とリクエストタイム。
客席からは「Loreley !」「Avalon !」「Avalon !」と声が上がると
リッチーは “Avalonは退屈な曲だ!” といいつつイントロを弾き始め
ギターとヴォーカルだけでシンプルにやってくれてなかなか良かった。これぞライヴの醍醐味!

アルバムでは爽やかな「Wind In The Willows」も、ライヴになると観客を一体化させ
感動させる強さも持つ曲になる。

「Home Again」では途中にちょこちょこクラシックやスタンダードなど色々な曲が入り込む。
そのほとんどが曲名が分からなくて書けないが、Rainbowがかつて取り上げた「山の魔王の宮殿にて」もやっていた。
オータムちゃんも登場し、キャンディスと一緒に歌って踊る。
とにかくこの「ごった煮Home Again」は彼らのライヴの楽しさが凝縮されている。

続いてオータムが新曲「Ghost of John」の自分が歌ったパートを披露。
ちょっとはずかしそうに歌っていた。
いい曲だからどうせなら一曲まるまる演奏して欲しかったが。

次の曲のイントロをリッチーゆっくりが弾き始めると
キャンディスに促されオータムが「バイバ~イ」と手を振ってステージを去る。可愛すぎる。
2013年のレポでは、“ちょっとムスッとしているのは父親譲りか” とか書いちゃってゴメンナサイ。

その次の曲はラストの「A Whiter Shade of Pale」
この曲で締めることはわりと多い。
いかにもエンディングという感じで観客もコーラスに参加し、気持ちよく締めくくられた。

この日はストラトは使用せず。
ハーナウで見れたので個人的には気にならなかったが、
開演前に隣の席のドイツ人夫婦が「ハーナウではストラト弾いた?」って訊いてきたから
「2曲もやったよ」と答えると「じゃあ今日も…」と期待していたので、ちょっとかわいそうではあった。

この日も10時前に終了。当然大満足のショー。
2年前は11時頃に終わり、しかも帰りモタモタしていたら街の飲む場所がほとんど閉まってしまったが、
まだ10時という事で有名なビヤホール “ホフブロイハウス” で1リットルジョッキの旨いビールを飲みながら、ライブの余韻に浸る最高の時間を過ごせた。

Part 3に続く(予定)


set list

  1. Dancer and the Moon
  2. Darkness
  3. Dance of the Darkness
  4. Under a Violet Moon
  5. Soldier of Fortune
  6. Durch den Wald zum Bach Haus
      Fiddle Solo
      Keyboard Solo
  7. World of Stone
  8. Avalon
  9. Ghost of a Rose
10. Wind In The Willows
11. Allan yn y fan
12. Renaissance Faire 
      Keyboard Solo
      Drum Solo
13. Toast to Tomorrow
14. Peasant's Promise
15. Moonlight Shadow
16. Home Again
17. A Whiter Shade of Pale

Blackmore's Night 2013年のライブの様子はこちら
Blackmore's Night 2016年のライブの様子はこちら
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