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Live Report「Blackmore's Night - Germany 2016」

久々の更新。今回Blackmore's Nightドイツ2公演の模様をレポします。
昨年は英国でCapercaillieを、ドイツのワイマールとミュンヘンでBNを観たのでレポしたかったのだが、連日の激務のため頓挫… まあこんなブログのことが頭にあるのはほんの数人なので、彼らには直接言い訳しておいたが。
ただBNに関してはリッチーの年齢からしていつ最後になってもおかしくないので、今年は自分の忘備録として残しておきます。

2016年7月13日 ボーフム RuhrCongress


会場はドイツ西部の工業都市ボーフムにあるRuhrCongress。
小野伸二、乾貴士選手などが所属したことのあるサッカークラブのスタジアムのほぼ隣にある多目的ホールで、今回設置された席は1000くらいだろうか。
それにしても客の年齢層が高い… 女性もかなり多いが、単独ではなく熟年夫婦で参戦している人たちが大多数のようだ。

前座は「Die Irrlichter」という中世音楽を奏でる女性3人組。リッチーがYoutubeで見つけたらしく、ロックではないがBNの音楽が好きな人ならだいたい気に入りそうだ。
bn_2016_1.jpg 

休憩を挟んで会場が暗転し、イントロはおなじみの「Do You Hear the People Sing? 」しかし、この曲でのこれからのワクワク感というのはたまらない。「威風堂々」もいいが、この辺りのセンスもさすがリッチーと言わざるを得ない。
そしてガツーンと来るか!? と思いきや、暗闇の中でリッチーがハンドルをグルグル回す古楽器(?)で中世のメロディーを奏で登場。それが「Dancer and the Moon」のイントロになるとフィドル、リズム隊が加わりキャンディス登場で一気に盛り上がる。オープニングが前ツアー同様この曲というのはまあ予想通り。最新作にはロックな曲が無いので。
この曲も良いが、以前のオープニング「Locked Within the Crystal Ball 」は個人的に特にお気に入りなので、いつかまたLocked…で始まってほしいとも思う。

メンバーは昨夏のツアーと変わらず。

イントロでフィドルのメインメロディーが印象的な「Darkness」ではキャンディスのしっとりとした歌唱が映える。アルバムではさほど印象に残らなかった曲なのだが、アレンジも変えスローになり、そして後半はインスト合戦のライブに欠かせない曲になっている。

キャンディスによるとリッチーは若い頃、ボーフムのクラブでプレイしたとの事。そのクラブ名を言っても、観客は誰も知らないようだった…

最新作から「Allan yn y fan」。スタジオヴァージョンはSteeleye Spanのようなほのぼのダンスチューンだが、こちらはかなりエッジが立ち、コーラスも入り壮大な印象になり素晴らしい! ちょっとDifficult to cureを思い出させる雰囲気もあった。

キーボードソロは比較的おとなしかったような。
続いてのドラムソロは力強いがやはり見せ場に欠けるか、と思っていたらボトルでビールか何かを飲みながら叩いて盛り上げていた。見せ場はそれかよ…

「Toast to Tomorrow」では盛り上がって一部の観客がステージ前に集まってきた。「Renaissance Faire」でそうなるのはもう定番だが、それが増えてしまったようだ。まあ曲自体もいい上、途中でBard David of Larchmont氏(key)のオペラティックなボーカルが暴れ回り、盛り上がるのは当然か。
ここで愛娘オータムちゃん登場、元気にはしゃいで可愛い。昨年ミュンヘン公演では自分の2列前に座っていたのだが、その時よりもだいぶ大きくなった気がする。息子もステージに現れたが、こちらはまだ何だかよく分かっていないよう。
先に触れたLocked…やこの曲、さらにこの日のセットに入っている「Peasant's Promise」らが収録された「Secret Voyage」の日本盤が無いってのは何か寂しいな。

「Fires at Midnight」ではアコースティックのギターソロで多少ダレてしまった感もあるがキャンディスの圧倒的な熱唱で締めた。彼女の “ロック” ヴォーカリストとしての存在感には感心させられる。

「Moonlight Shadow」をしっとりと聴かせるが、この曲はもっと原曲に近くポップに歌ってもいいような気がする。3rd収録の「All Because Of You」を聴いた時なんてマギーライリーみたいな曲だと思ったもんだ。

「Home Again」は曲があっちに行ったりこっちに行ったりして「Renaissance Faire」「Toast to Tomorrow」とならぶお祭り騒ぎ曲の一つ。Bard David of Larchmontが寸劇のようにステージ上で暴れ回るハチャメチャ具合が楽しすぎる。

この日のリッチーはよく喋る。元々BNのライブでは上機嫌なことが多いが、この日ほど喋るのは見たことが無い。
リッチー自ら「この曲はロンドンのことを…」とか紹介しかけて、観客が静かなままだと「何で反応が無いんだ!」と両拳を上げて漫画のような怒り方をしたり、お茶目全開だ。
以下の動画でもこの日の喋るところが見られます(削除されていたらごめんなさい)。



アンコールは特になく、ラストはプロコル・ハルムの青い影こと「A Whiter Shade of Pale」。昨年のミュンヘンのラストもこの曲だった。これもいいカバーだ。会場は大合唱で誰もが満足してエンディングを迎えることができたと思う。

あまりに楽しくて2時間20分があっという間に過ぎてしまった。大満足ではあったが、あえて不満を挙げると、今回はストラトを全く弾かなかったことか。昨年は「The Moon Is Shining」で、その前は「Journeyman」で1曲だけでも弾いていたのだが。RainbowでさんざんやったからBNではいいだろうってことかな。定番の「Difficult to cure」をやらなかったのも同様の理由かと思うが、若干残念な点ではあった。

さて、ライブ終了後最後までステージに残っていたEarl Grey Of Chimay氏(B)に、昨年ミュンヘンで会ったことを告げると覚えていてくれたようだった。その時は「コンニチハ」「アリガトウ」とか日本語を話したので多少日本に縁のある人なのかもしれない。今回もサインを求めたら快く応じてくれた。ステージ上では不気味な雰囲気を醸し出しているが、なかなかいいキャラクターで好きだ。
bn_2016_2.jpg 

SET LIST

  1. Dancer and the Moon
  2. Darkness
  3. Dance of the Darkness
  4. Queen for a Day, Part II
  5. Under a Violet Moon
  6. Soldier of Fortune
  7. Durch den Wald zum Bach Haus
  8. World of Stone
  9. Allan yn y fan
10. Peasant's Promise
11. Renaissance Faire
      Keyboard Solo
      Drum Solo
12. Toast to Tomorrow
13. Fires at Midnight
14. Barbara Allen
15. Moonlight Shadow
16. Home Again
17. Ghost of a Rose
18. Wind in the Willows
19. Long, Long Time
20. Mid Winter's Night
21. Dandelion Wine
22. A Whiter Shade of Pale


2016年7月16日 ライプツィヒ Park Buhne


この日がヨーロッパツアーの最終日。ライプツィヒの自然溢れる公園の中にある野外劇場で、日比谷野音の3分の1くらいのサイズか。
しかし入場して大ショック。どうやら早い者勝ちの自由席のようで、座席は全て埋まってしまっていた。ドイツ語なのでチケットを買うのに精一杯でこんなの予想だにしていなかった… 後ろの立ち見でも距離はそんなに遠くはないが、見やすい場所は殆ど取られている。
bn_2016_3.jpg 

7時半開演とあったが、20分頃来たらすでに前座が演奏していた(ボーフムと同じく「Die Irrlichter」)
8時になると「Do You Hear the People Sing? 」で幕を開けたが、夏のドイツでこの時間はまだ明るい。何かちょっと締まらない感じもするが、ヨーロッパで夏以外に野外でやるのは寒そうだし、たまにはこれもいいか。

キャンディスによると会場が時間に厳しいとのこと。野外だからだろう、音出しは10時までのようで、そのためいつもより開演時間が早い訳だ。
前半はボーフムとほぼ同じセットリストで進むが、いくつかの曲は省かれている。
持ち時間が短いことが関係しているのか、この日のリッチーは先日ほどは喋らない。
しかし「Toast to Tomorrow」で一部の観客がステージ前に集まると、リッチーは観客達とタッチを繰り返し、機嫌はいいと思われる。

「Toast to Tomorrow」の途中、オペラティックな曲になると例によってBard David of Larchmontが暴れ回るのだが、前座バンドの大柄な女性が登場し彼をヒョイと持ち上げ退場させてしまった。これには観客は大笑い。こんな面白い演出誰が考えているんだ?
セットリストも演出も毎回違うので全く飽きることがない。私が昨年も今年も2公演観に行った理由だ。

ここでちょっと嬉しいサプライズ。「Wish you were here」間髪おかずに「Ocean Gypsy」だ。スタジオとほぼ同じアレンジ。生で聴けて感激。

小さい野外会場なのですぐ横でビールが買えてしまうため、うしろのドイツ人親父達が酔っぱらってでかい声がうるさくずっと不快だった。そこで「Renaissance Faire」の時にチャンスとばかりのステージ前の方に移動した(親父達ではなく私が)。遠慮したら負けだ。この曲で客が前方に移動するのにはいつも眉をしかめていたのだが、初めてありがたく思った。

「Loreley」もかなり長いバージョンで、フィドルのScarlet Fiddler女史が見事なソロを披露。この人もかなりの実力者のようだ。

「Olde Village Lanterne」この曲もライブではさらに盛り上がり、感動的に締めくくられた。

この日もアンコールはなかったが、次のラストの曲がアンコール扱いなのかもしれない。“最後の一曲は、今までやったことのない私たちからのビッグサプライズ” といった紹介から始まったのは 「Over the Rainbow」。ほぼリッチーのギターだけを伴奏に、さわりだけではなく一曲歌いきり、会場には言葉で表現できない美しい時間が流れた。
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終わってみればこの日も大満足。野外ならではの条件の悪さもいくつかあったが、たまにはいいだろう。いい曲を楽しく見せて聴かせてくれる最高のライブだ。
リッチーも楽しんでやっているのは間違い無いし、だからこそ今年の6月まで20年近くこれ “だけ” をやってきたのだろう。
Rainbowについて、政則さんが「リッチーが気持ちよくプレイできるように周りのメンバーが盛り上げなければならないのに、このメンバーは力不足。コーラスの2人は観光気分じゃだめ」と言っていたが、ことBNに関しては周りの盛り上げがリッチーには心地よすぎるのだろう。コーラスの2人はBNのユルさのままRainbowに行ってしまったようだが。
そういえばこの日もストラトは一曲も弾きませんでした。あまり前に出ようともせず、スポットライトもそんなに浴びず、地味にプレイ。これでいきなりHRだと、初っ端は確かにキツいかも…

SET LIST

  1. Dancer and the Moon
  2. Darkness
  3. Dance of the Darkness
  4. Under a Violet Moon
  5. Soldier of Fortune
  6. Durch den Wald zum Bach Haus
  7. World of Stone
  key solo
  drum solo
  8. Toast to Tomorrow
  9. Wish you were here
10. Ocean Gypsy
11. Peasant's Promise
12. Renaissance Faire
13. Minstrel Hall
14. Moonlight Shadow
15. Home Again
16. Loreley
17. Olde Village Lanterne
18. Over the Rainbow


メンバーと遭遇!


ライプツィヒ公演の翌日帰国するのだが、ライプツィヒからフランクフルトに向かう飛行機の中で驚くべきことが。
自分の席の隣に座ったのは体格のいいモヒカン男。まさかと思いチラチラ見たら腕にはRAINBOWのタトゥーが。そう、ドラマーのTroubador Of AberdeenことDavid Keith! そして通路の向こうにいるのはコーラスのLady Lynn。

感激して、自分が2公演観に行ったこと、ライブをとても楽しんだ事を話すとDavidも驚き、そして感謝してくれた。モヒカンで一寸いかれポンチに見えなくもない彼だが、話してみると普通っぽいナイスガイ。

残念ながらリッチーとキャンディスはこの飛行機には乗っておらず、おそらくライプツィヒを観光しているだろうとのこと。バッハ博物館とか行ったのかな。

後ろの方にはBard David of LarchmontとScarlet Fiddlerも乗っているそうだ。

プライベートな時間にあまり邪魔しては悪いと思ったのだが、少々話したところによると彼は姉or妹と2人で「MISSION ZERO」というバンドをやっているそうだ。帰国後に聴いてみたが…まあモダンな音楽です。
「このバンド(MISSION ZERO)で日本に行けたらいい」とか言うので、ブラックモアズ・ナイトは日本に来ないから…と嘆くと「来年は20周年だからもしかしたら…」みたいな事を言っていた。そういえばキャンディスもライブ中、“来年は20周年” というのを強調していたので、ドイツ周辺のみよりは規模の大きいツアーを考えているのかもしれない。まあ来日は期待していないが。
Rainbowの来日はどうか訊くと、「うーん、まったくわからない。色々オファーはあるようだけど」だって。まあそんなところでしょう。

飛行機からターミナルまでのバスの中で他のメンバー全員と一緒に写真を撮りたいとお願いしたが、30分しか乗り継ぎ時間がないのでちょっと無理、と言われ諦め一旦別れた。
しかし運のいい事に彼らのニューヨーク行きの便と羽田行きの便のゲートが近く、彼らが集合しているところに遭遇! Bard David of LarchmontとScarlet Fiddlerにも挨拶することができた。Scarletはとても感じのいい人で、すっかり彼女のファンになってしまった。
最後に、皆に素晴らしいライブをありがとうと伝え、気持ちよく自分のゲートに向かった。
帰りの飛行機でのビールの旨かったこと!
bn_2016_5.jpg bn_2016_6.jpg

最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。


Blackmore's Night 2017年のライブの様子はこちら



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COMMENT

レポ御苦労。俺は言い訳って聞いていないのだが、数人のうちに入っていないのか?
それはともかく、Youtubeは自分で撮ったの?そうだとしたらブログに載っけて大丈夫なのかね。著作権とか。

| ヅーエフ先生 | 2016/08/02 17:54 | URL | ≫ EDIT

ヅーエフ先生、君は俺の職場状況を知っているのだから言わなくても分かるだろう。動画は自分のじゃない。BNのオフィシャルFBに貼付けてあったやつだから問題ないだろう。BNはその辺ユルそう。写真は自分のだが、もし問題あったら削除するよ。

| cheekykicks | 2016/08/02 22:15 | URL |

初めまして。レポ楽しく読ませていただきました。
それにしてもブラックモアズ・ナイト、来日してほしいですね。
ドイツのチケットを取るのは簡単でしたか?私にはハードルが高そうで。。。

| Yuka | 2016/08/12 03:59 | URL |

>Yukaさま
はじめまして。ホント来日して欲しいです。ライブ楽しいですよ。
BNのドイツのチケットは公演によって買えるサイト(チケット屋)が異なって、
英語ページがある所もあればドイツ語のみの所もありました。
ドイツ語の時は短文や単語をチマチマと独→英で意味を調べながら購入したのですが結構苦労しました…

| cheekykicks | 2016/08/14 08:34 | URL | ≫ EDIT

ドイツで生リッチー
スゴすぎます

| Lizzie | 2016/09/20 16:18 | URL |

Re: タイトルなし

> ドイツで生リッチー
> スゴすぎます

>Lizzieさま
コメントありがとうございます。
しばらくこのブログほったらかしにしていたので、返信が遅くなり大変大変、申し訳ありませんでした。
リッチーが日本で演ってくれればいいんですけどねえ… それを期待して待っているうちに引退されても悲しいので、とにかく行ってきました。それなりのお金と時間を使っても観に行く価値はありますよ!

| cheekykicks | 2016/10/11 06:51 | URL |















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