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Live Report〈Blackmore's Night - U.S. 2018〉Part 1

今年もまたBlackmore's Nightのライブレポ。
7月22、28、29日の3公演です。
毎度の事ながらこれはほとんど自分の忘備録としてというのが大きいのですが、
(極々一部の人間からのリクエストはあったものの)
BN好きの人がちょっと興味を持ってくれれば、それはそれで嬉しいことです。

今回も渡米前にドラマーのDavid Kiethにメッセージを入れておいたら、やっぱり直前に返信してくれた。
いい奴なのはもう分かっているが、律儀な人間でもあるに違いない。

2018年7月22日 ニューヨーク州 ロングアイランド The Paramount

この日の公演はロングアイランド。リッチーの地元。
会場はマンハッタンから電車で1時間ちょっとのHuntington駅から30分ほど歩いたところにある。
駅の周りは何も無く、少し歩くと拓けているという欧米に多いまちづくり。

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(写真)駅の周りには何も無い

会場のThe Paramountは小ぶりだが場内の壁はレンガで覆われていていい雰囲気。天井は鉄骨がむき出しになっていて、20世紀初頭まで工場として使われていたのを改装したような印象(あくまでも印象で、実は単にそういう演出なのかもしれない)。
ビリージョエル、ロッドスチュワート、ジェフベックといった大物もプレイしたことがあるらしい。

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(写真)会場の前のトラックは撮影の邪魔だと思ったが、実はBNも支援している犬猫保護活動の車両だった。

中に入ると聴こえてきたオープニングSEはルネッサンスの「Running Hard」。その後もずっとルネッサンスの曲、主にTurn of the Cardからの曲がかかっている。

ルネッサンスというば9月に来日公演がある。
数ヶ月前、ルネッサンスのFBに、また来日してくれ、とメッセージを書き込んだが、まさか本当に来日するとは。
自分の書き込みが来日決定に1%でも影響したのだったら嬉しいが。
しかしブラックモアズナイトの来日は… 無さそうだね…

座席はこの日は2階最前列。ある意味見やすさでは最強の席であろう。
2015年ドイツのワイマールで観た時も2階最前で非常によかった。
しかし…今回は何と目の前に卓があった… 照光式スイッチ群が目障りである。
座席は確かに最前なのだが… 世の中思い通りに行かないものだ。

bn_2018_1_04.jpg  

さていつも通りの「Do You Hear the People Sing? 」で幕を開けるが、この時のワクワク感は半端ない。
オープニングはやはりここ数年変わらずの「Dancer And The Moon」だが、ハーディガーディの音がうまく出ないようだ。初っ端からトラブル…
しかしリッチーは慌てずにこれを笑いに替えてしまう余裕。地元なのでリラックスしているからか。
すぐに問題も解決し、リッチーのコードストロークにも気合いが感じられる。
そしていつもよりドラムが印象的で疾走感がある。David KiethはRainbowを何度か経験して、多少暴れん坊ドラムになったのかもしれない(単に音量が大きいだけ、ではないと思うが…)。

美しい「Darkness」のバックでちょこちょこ入れてくるリッチーのメロディーもハマっている。
皆に聴かせてあげたい…

キャンディスのMCをリッチーが邪魔する度合いも大きめ。絶好調の証だ。
やはり地元パワーで(?)気分が高揚しているのかノリノリの様子。

「Under a Violet Moon」では1~2列目の客が立ち上がって前に出て踊るが、曲が終わるとまた大人しく席に着く。
これは他の曲でもそうで、このアメリカのツアーでは(自分が見た限り)ずっとそうだった。
「Renaissance Faire」で前方に押し寄せるとそのまま前に居着いて立ったまま後方の客の視界を遮るドイツの客よりずっと行儀がいい。
ドイツよりアメリカが…ってのが少々意外だ。

「Durch den Wald zum Bach Haus」に挟み込まれたキーボードソロは「Minstrels In The Hall」
これ昨年とてもいいと思ったのだが、今回もやってくれて嬉しい。正直、この曲アコギよりもキーボードの方が好きかも。
フィドルのソロはチャルダッシュを快速で。気持ちいい。

メンバー紹介はふざけながら楽しく。
リッチーを紹介する直前、リッチーはステージから消え、コールされると出て来たのはギターをかかえた太ったスタッフのオヤジで観客大笑い。
時々やるギャグだが、オヤジの間抜け具合…どうしても笑ってしまう。
ちなみにメンバーは昨年と全く同じです。

「次の曲はDavid Coverdaleと作った曲、Soldier of Fortune」と紹介。
まずはアコギのソロをたっぷり聴かせてくれ「Woman from tokyo」も混ぜていた。
そういえば「Woman〜」のリフをちょこっと弾くのは、タイミングは違えどほとんど毎回やっている気がする。
Soldier〜のイントロを繰り返したり、他の曲に変わったりしてキャンディスが歌い始めるタイミングを邪魔するリッチー。
シリアスな曲にも笑いを突っ込んで来る。

「World of Stone」はリンのコーラスが効果的でスタジオヴァージョンとは違う魅力。

最前列の客はメンバーにも馴染みのファンのようで、
「好きなもの書け」とリッチーがセットリストをファンに渡すと
何と「Smoke On The Water」。1コーラスだけ歌ってくれた。

かつてBNが来日した際、招聘元は「BNの世界観とは違うからSmoke On The Waterはやらない方がいい」と進言したらしい。
まあ当時はそうだったのかもしれないが、今の彼らのライブは何でもありなので、そんな事お構いなし。
バンドの本質は変化していないと思うが、確実に進化を遂げている証でしょう。

あのリッチーが20年以上同じバンドを続けているのは、この「進化」も重要な要素の一つなのでは。
再結成Purpleに居続けても何か進化したとは思えないし。

2度目のキーボードソロではルネッサンスの「Running Hard」のイントロを崩して、激しく弾く。
これは実際はJehan Alainという20世紀初頭のオルガニスト・作曲家によるオルガン曲なのだが、ここで取り上げたのはやっぱりルネッサンスからだろう。
いつものソロと違ってちょっと面白い。

ドラムソロの後、ドラムから入る「Toast to Tomorrow」はイントロから最高に格好よく、盛り上がりも最高潮に。

「Ghost of a Rose」後半の感情を昂らせるヴォーカルとフィドルが感動的。
スタジオVerや昔のライブより数段パワーアップしている。
但し最後のリンの「ラ〜ララ〜」ってのは甘くなりすぎてダメだ。

「Home Again」ではいつも通りBard David of Larchmontの豪快な「Drink Drink Drink」と
キャンディスの「The Happy Wanderer」を挟み込んでオータムちゃんと踊り回る。
こういった楽しさが今のBNの真骨頂なのは間違いない。

この辺りからか客のリクエストに答えて、いい意味で行き当たりばったりになってきているような。

「Wish You Were Here」はフィドルのソロが美しい。
間髪入れず「Ocean Gypsy」。ルネッサンスづくしだ。
以前、アニーハズラムはBNのこの曲のカバーについて「リッチーのGFが歌っている、ただそれだけ」
というわりと冷淡な反応だったような気がするが(申し訳ないがうろ覚えです)
今のBNのこの曲は、“原曲の良さ”というよりは “キャンディスの良さ”を出していてなかなかいいと思う。

ヴォーカリストとしての “キャンディスの良さ” が分からないという人には
All Our Yesterdaysの「I Got You Babe」でも聴いて欲しい。
これで分からなければ、好みに合わないのだがら仕方ない。

「Hanging Tree」「Mid-Winter's Night」3rdからの曲が続く。
3rdは自分的にはBNのアルバムの中で一番評価が落ちるアルバムなのだが
こうして聴くとやっぱりいい曲が入っているのだと再評価。
まあキャンディスの表現力が上がっているというのもあるが。

「Mid-Winter's Night」のフィドルソロから自然に「Dandelion Wine」につながり
この優しいタッチの曲を気持ちよく歌い上げショウは終了。

いつものエンディングテーマが終わると、SEとして何故かまたルネッサンスの「Ocean Gypsy」が。
エンディングのSEなんて初めてだ。
この日は子供二人とも来ていて何度かステージに顔を出していたが、最後に子供と一緒に出て来た体格のいいおばさま、てっきりキャンディスの母キャロルかと思っていたが、もしかしたらあれアニーハズラムだったりして。彼女も地元だったような気がするし。そうだとすると謎のルネッサンス推しも納得がいく。いや、別人かもしれないが。

それはともかく、2時間半以上もやってくれてお腹いっぱい。BNはこうでなきゃ。
昨年は屋外ばかりで終了時間に制限があったと思われ時間もやや短めだったので。

ちなみにこの日はストラトの使用は無し。自分の観た3日間全て無し。
まあいいでしょう。本人は楽しそうにやっているし。

会場を出ると11時。駅まで歩いても終電に間に合うので助かった。
アメリカの電車は(特に日曜は)本数が少ないんですよ。

Part 2に続く(予定)


set list

1. Dancer and the Moon
2. Darkness
3. Dance of the Darkness
4. Under a Violet Moon
5. Durch den Wald zum Bach Haus
    Keyboard Solo
    Fiddle Solo
    Guitar Solo
6. Soldier of Fortune
7. World of Stone
8. Allan yn y fan
9. Smoke on the Water
    Keyboard Solo
    Drum Solo
10. Toast to Tomorrow
11. Peasant's Promise
13. Barbara Allen
14. Moonlight Shadow
15. Wind in the Willows
16. Ghost of a Rose
17. Fires at Midnight
18. Home Again
19. First of May
20. Wish You were Here
21. Ocean Gypsy
22. Hanging Tree
23. Mid-Winter's Night
24. Dandelion Wine
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