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Live Report〈Blackmore's Night - Germany 2017〉Part 3

Part 1 ハーナウ はこちら
Part 2 ミュンヘン はこちら

2017年8月19日 ローテンブルク・オプ・デア・タウバー Eiswiese


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2017年ドイツ中心のヨーロッパツアー最終日は “絵本から飛び出したような” とか形容される美しい街、ローテンブルク。
なるほどリッチーが好きそうなムード満点の建物で溢れ、観光地として人気があるのも当然だ。

会場は壁に囲まれている街から離れ、15分ほど歩いた森の中にある。もちろん屋外ステージである。
今回の三公演は全て屋外。
正直なところ大型フェスなどを別にすれば、屋外のライヴは好きではないのだが、リッチーがそれを望んでいるようなので仕方がない。

屋外の問題として大きいのが天気。
前日は夕方にひょうが降るほどの凄まじい雷雨になり、ライヴ中にこんな事になったらたまらんと思ったが
幸いな事に当日は快晴で天気の崩れはなかった。

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(写真)イベント・娯楽等がそれほどない街なので、ポスターがあちこちに貼ってあった

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(写真)バス停にも

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(写真)トイレはあちら。リッチーもあちら


開場は6時。40分くらい早めに到着。
しかしながら開場時間から30分以上待たされ少々きつかった。トラブルでもあったのか?

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(写真)こんな森の中。入り口で待たされました

入場して席を取り、まず探したのはグッズ売り場。
というのはミュンヘンで購入した「To The Moon And Back」TシャツのSサイズを買ったらかなり小さかったのだ。
痩せ型の自分は、英国では一般衣料もロックTもSサイズでちょうどよかったのだが(日本ではM)、
今回のSサイズは女性、子供向けのようだ。皆さんも買う時は気を付けてください。

売り子のお姉さんは三公演とも同じ人だったので、顔を合わすのも三度目。
「あら、また」みたいな感じだったので話が早い。
「小さかったんだけど…」と購入したシャツを出すと「じゃあMに替えましょう」とあっさり交換してくれた。

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(写真)Sは女性、子供向けサイズなので要注意

しかしなかなか前座が始まらない…
すると前説に誰かが出てきて何か説明しているがドイツ語なのでさっぱりわからん。
隣の席のお姉さんにその内容を訊ねると
「同時間帯にこのエリアでやはりライヴをしている所があり、音がかぶってしまうので前座はキャンセル。
その代わりBNは予定より少々長く演奏する」と英語で教えてくれた。
なるほど、開場が遅くなった理由もその関係かな。
BNが長く演奏してくれるならラッキーだが、こんな狭くイベントも少ないエリアで事前に調整していなかったのか…

何はともあれ、8時前に無事開演。
「Dancer and the Moon」で始まり、この日はそのまま「Darkness」に入らず
「I Still Remember」をワンコーラス歌ってから「Darkness」に移行。このつながりは自然すぎた。
これはなかなかいい。「I Still ~」もこんないいメロディーだったんだと感心。
ちょっとしたサプライズが気が利いている。

20周年欧州ツアー最終日という事でリッチーも気合いが入っている模様。
次の「Dance of the Darkness」「Under a Violet Moon」でも力強くアコギを搔き鳴らしている。

曲の合間に流れとは関係のない曲のワンフレーズをリッチーがアコギでちょこちょこ弾く事は珍しくないが
「Soldier of Fortune」の後に「Whole Lotta Love」(もちろんZepの)を弾き始めたのにはちょっと笑えた。
しかも意外に長めに弾くもんで観客も手拍子を始めるという。

しかし… 日が暮れたら寒くなってきた。森の中だからまあおかしくはないが
こんな場所とは想像していなかったので…
フジロックとかはこんな感じなのだろうか

BNヴァージョンも大好きな「Temple Of The King」で感激させてくれたが
ちょっと寒さが気になって集中できなかったのは残念。
それはともかく、観客がメロディーを口ずさみながら静かにフィニッシュ。いい感じ。

一部の客が調子に乗って「○○○○○!」「××××××!」といろいろ曲をリクエストすると
リッチーは「ウワ~~!!(うるさい!)」と壊れた模様。ちょっと面白い。

この日は中央通路横の比較的見やすい席に座っていたのだが、「Renaissance Faire」で
後ろの方の客までステージ前に押し寄せ、そのまま前に居着いてしまったので完全に視界が塞がれてしまった。
ローテンブルクは夜にイベントや娯楽などはあまりないので、たまたま見に来た観光客が
“うおっ前で見られるぞ、ラッキー” と便乗したのもあったのか、いつもより酷い。
やむなく「Toast to Tomorrow」での盛り上がりの時に自分もステージ近くに移動し視界を確保した。
本当は自分の席でずっと見られればいいのだが。
ドイツ公演の唯一好きになれない点だ。

「Barbara Allen」は終盤ドラムがマーチのリズムを叩き、階段を上るような高揚感を作り出す。
この曲もスタジオヴァージョンはいい曲ではあるものの、それほど強い印象のある曲ではなかったが
曲の良さを120%にする彼らのライヴは正にマジックだ。

楽しい「Home Again」で盛り上がった後のラストは「Lady in Black」!
これを20周年欧州ツアーのラストに持ってくるとは、このツアーで何度かプレイし
その出来に彼ら自身も相当いい感触を持ったのだろう。
そして、その判断は間違っていなかった。
ハーナウで聴いたときにもその素晴らしさに感動したが、この日はさらにその上をいく出来映えだ。
オリジナル曲の持つ暗さ、妖しさを重たいリズムに乗せ
張り詰めたようなヴォーカルが緊張感を与える。
ステージ前にいたので、このドラマティックな熱唱を目の当たりにし、鳥肌が立つような感覚を覚えた。
スタジオヴァージョンと同じように静かに歌い終えた時、
キャンディスの表情は全てを出し切ったかのようだった。

BNのライブは楽しさ満点なので、いつも幸せな気分で見終えるのだが
この日はラストの一曲に完全にKOされてしまった。

ライヴ終了。
寒かったのでこの日はライヴ後のビールは止め。
ホテルまで歩いて帰る最中、頭の中にはずっと「Lady in Black」のコーラスがリピートされていた。
Uriah Heepのメンバーも、まさかこの曲が2017年にこんな風に生き返るとは思っても見なかっただろう。


 * * *


2013年のレポに書いた事の繰り返しのようになるが
ヴォーカリストとしてのキャンディス・ナイトは過小評価されているのが実に残念だ。
まあジョーン・バエズやデヴィッド・カバーデールの曲を歌うと多少の物足りなさも感じないこともない。
が、若干弱いのはその点くらいかな。その辺はもはや些細な事だ。
しっとり歌えば曲のメロディーのよさを引き立て
HR的な曲でも役割を完全に果たしている。
「The Moon is Shining」を聴いたときはジョー・リン・ターナー並のカッコよさを感じたものだ。

リッチー流のフォーク、ロック、ポップをちりばめた現代のルネッサンス音楽を体現するのに不可欠な存在。

特に今回感じたのはドラマティックな曲でその良さが発揮されている。
今までも「World of Stone」や「Fires At Midnight」での熱唱は印象に強かったが
最終日の「Lady in Black」は目の前、数メートルのところで
鬼気迫るパフォーマンスを見ることができ、完全に圧倒されてしまった。

未だにリッチーが70~80年代の曲に頼るつまらないベテランギタリストになっていないのは、彼女の存在のおかげという面も大きいのでは。

 * * *

さて、雑誌インタビューやロックTVにおける政則さんの口ぶりだと、
Blackmore’s Nightは来春に来日する可能性がありそうなのだけど、どうなるんでしょうね。

何故RainbowじゃなくてBNなのかというと、キャンディスの意向なのではないかと私は考えています。
MCを聞いていても、彼女はデビュー20周年という事については非常に感慨深いようで
そのデビューを後押しをした日本に対して、成長した姿を見せたい、と。
単なる素人の憶測ですが。

今までは日本に来なくてもドイツに行けばいいと思っていましたが
御大の年齢を考えると今後観られる回数は本当に限られている。

一回でも多く観たい…
という事でウドーさん、ワードレコーズさん(かな?)
お願いしますよ!

 * * *



※2017/10/18追記

うーん、Rainbowのロシア公演が発表されましたね。
4月8日モスクワ、4月11日サンクトペテルブルク
13日にはヘルシンキ公演という話も。

これは桜の時期に日本に来て、そこから西へ西へと向かうという事でしょうか?
もし来てくれるならありがたいけど、
政則さんの口ぶりだと来日するとしたらRainbowではなくBNっぽかったのですが…
まあ状況は変わっていくもの。

先週、David Kiethからメッセージがきて、
「観に来てくれてありがとう、来夏また会おう」程度の内容だったのだけど
実は来日が内定したので私の事を思い出してくれた、とかいう話なら嬉しいのですが。
いや、来夏だからドイツでBNってことだろうな…

※追記おしまい


set list
  1. Dancer and the Moon
  2. I Still Remember~Darkness
  3. Dance of the Darkness
  4. Under a Violet Moon
  5. Soldier of Fortune
  6. Durch den Wald zum Bach Haus
      Fiddle Solo
      Keyboard Solo
  7. World of Stone
  8. Diamonds & Rust
  9. Renaissance Faire 
10. Temple Of The King
11. Allan yn y fan
      Keyboard Solo
      Drum Solo
12. Toast to Tomorrow
13. Peasant's Promise
14. Barbara Allen
15. Home Again
16. Lady in Black

Blackmore's Night 2013年のライブの様子はこちら
Blackmore's Night 2016年のライブの様子はこちら
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