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Live Report〈Blackmore's Night - Germany 2019〉Part 3

2019年7月6日 アーベンベルク Burg Abenberg Open Air

更新が遅くなってしまった。
今回のレポはBlackmore's Night 2019年夏のドイツ公演のものです。
彼らは11月23日に地元ロングアイランドでクリスマスソング多めのこじんまりとしたショーをしたようですが、特定のファンに向けたもののようで、さすがにこれは観ていません。
✱     ✱     ✱ 

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2019年ツアーの最終日はドイツ南部に位置するアーベンベルク城で行われた。
アーベンベルクには鉄道が通っていないので、ニュルンベルクから電車で20分程のRothという街まで行き、そこから1日(1時間じゃないぞ)3本しかないバスに乗り田舎道を走りアーベンベルク城へ。
駅から18分程で着くが、バスはかなりすっとばしていたので結構な距離があり、帰りは歩くとなると大変な事になりそうだ…

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バス停から城まで歩くと、目にする人はBNのファンらしき人ばかり。
城があるといってもあまり観光地という程のところでもないようだ。
“ドイツの古城”というと思いつくノイシュヴァンシュタイン城やホーエンツォレルン城ほど立派な建物ではない。

まだ開場まで時間があるので辺りをウロウロしていると、スタッフと二人でくつろいているDavid Kiethを発見。
挨拶に行くがテンション上がりすぎて英語が下手くそになってしまって恥ずかしい…
本番前の大切な時間だからあまり多くの話しはしなかったが、
こちらが手にカメラを持っていたのを見ると、「一緒に撮るかい?」と向うから言ってきてくれた。
相変わらずいい奴!
何故か毎年コンサートの時間以外に出会う機会があるのはありがたい。
リッチーとキャンディスには会った事無いのに(そこら辺をフラフラするはずないので当たり前だが)。

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近所には食べる所も売店も見つからず、歩きに歩き回ってやっとパン屋を発見。
感じのよいおばちゃんのいる綺麗なパン屋さんでラッキー。
空腹を満たし、いざ会場へ。

入口の近くに来ると、既に長い行列ができていた。
もう開場はしていたが進むのが遅いようだ。

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入口に来て理由が分かった。
オープンエアの会場だがチケットによってエリアが決まっているので、それによって色の違うリストバンドを着けるのだ。
安いチケットの人は前のエリアには入ってこられないようになっている。これはいい。
2年前のローテンブルクでは後半盛り上がってくると、安いチケットの人までが前に押し寄せて来たような印象だったので。

会場のロケーションは素晴らしい。
ステージに向かって左は城の塔、右は(高台にあるので)街全体と遠くの山々が見渡せる。
天気も快晴で、最高のシチュエーションで最終公演が迎えられる。

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前座はこの日もFairytale。
風が強めなのでスカートを抑えながら元気に歌っていた。

8時半、まだ昼間のような明るさの中、観客のテンションも高く大盛り上がりで開演。
オープニングはこの日も嬉しい「Locked Within the Crystal Ball」
前の2公演と違いスローヴァージョンとかではなく
割とストレートな「A Knight in York」ヴァージョンに近い形だ。
一気に盛り上げるにはやっぱりこれがいい。

「Allan Yn N Fan」ではイントロがいつもよりやけに長くなかなか面白かった。

「Renaissance Faire」後のやや長めのキーボードソロからドラムソロへ。
そういえばドラムソロは今回初めてだ。
そしてやはりマクデブルク、ドレスデンでは演らなかった「Toast to Tomorrow」。
観客も一気にヒートアップする。
この曲は絶対セットから外して欲しくない曲の一つ。

盛り上がった観客が各々勝手に演って欲しい曲名を叫ぶ中
「Benzai-Ten!」とリクエストするオヤジがいた。
これは珍しい。
演ってくれなかったけど。

「Moonlight Shadow」はリッチーが淡々と弾く悲し気なメロディーに乗せて歌われるという点はドレスデンと同じ。
しかしこの日は淡々とは終わらず、キャンディスが観客にマイクを向け、フレーズまるまる皆に歌わせる。
“Carried away by a moonlight shadow!”
“I stay, I pray. See you in heaven far away
I stay, I pray. See you in heaven one day”
皆歌詞を覚えていてちゃんと歌えるので気持ちいい。
こういった客に歌わせる演出は過去にあっただろうか。
心地よい、暖かな一体感が生まれる、いい試みだったと思う。

「Home Again」では「Drink Drink Drink」「The Happy Wanderer」といった曲が挟み込めれるのは毎度の事なのだが、
先日久しぶりにドゥギー・ホワイト時代レインボーのライブを見ていたら同じように「The Happy Wanderer」を歌っていたのに気付いた。
マニアの人なら “何を今更” というレベルの話しかもしれないが。
やはりこういったお遊びの古い曲はリッチーの趣味という事か。
まあそうでない場合もあるかもしれないけど。

「Diamonds and Rust」に関しては、ジョーン・バエズのオリジナルが素晴らしすぎるので、さすがにキャンディスもあれにはかなわないとずっと思っていた。
しかしこの日のヴォーカルは、そんな考えもねじ伏せてしまうような圧倒的な感情が溢れ出たものだった。

そして「Dandelion Wine」も感動的に歌い上げると
キャンディスによる残念なお知らせ「もう後、ちょうど2分しかないの」
観客は当然Boo。
最後はドレスデンと同じく、しっとりと「First of May」で締め。

10時半、ちょうど2時間のショーが終了。

さすがに日は落ち完全に夜となった。
さて、会場から駅まではやはり歩くことに。
昨年のRidgefield公演の時と同じく、街の灯がゼロの林道を100均のミニミニライトのみを頼りに歩く。
昨年はまだ明るい時間に往路を歩いていただけましだ。
今回は初めての道、2時間以上の道のりで前半は完全に闇の中。
いやいや、怖かった…
途中全く人に会わなかった。人が歩く時間、場所ではないのだ。
まあ、あの状況で人に会ったら更に怖かっただろう。
なんとか駅にたどり着き、日付は跨いだが深夜のうちにニュルンベルクに帰る事ができた。
会場のシチュエーションは素晴らしかったが、もう少しアクセスのいい所だと有り難いのだが…

会場近くのホテルに泊まればいいのに、と思う人もいるかもしれないが
その近辺にホテルは非常に少なく、全て満室だったのだ。
事情をよく知っているBNファンがさっさと押さえてしまったに違いない。

それはともかく今年もしっかり公演をしてくれたBNに感謝。
今回は今まで演ってきた曲をアレンジを変えてプレイする事にトライする、とキャンディスが言っていたが、
その通りちょっと変わったムードの「Locked…」や「Moonlight Shadow」を聴く事ができたのは貴重だ。
アレンジは別にしても、とにかく大好きな「Locked…」を聴けただけでもドイツに来たかいがあった。

あえて注文をつければ、ここ数年演っていないような曲をもう1,2曲聴ければよかったかな。
昨年の「All the Fun of the Fayre」のように。
自分が行かなかった6/28のMerseburg公演ではFleetwood Macの「Rhiannon」をプレイしたようだが、これは聴いてみたかった。
まあ1曲フルに演ったのか、ちょっと遊びで1フレーズ程度歌ったのかは分からないが。
スティーヴィー・ニックスの髪をかきあげる仕草、両腕を広げるところ、佇まいからして結構似ているというか、影響を受けているのでは、と感じるところがある。
この選曲はリッチーではなくキャンディスの趣味かな?

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(写真上)Rhiannonを熱唱するスティーヴィー・ニックス
(写真下)勿論キャンディス・ナイト

来年は仕事の都合で行けない可能性もあるが、なんとか観られるように、
いやそれ以前にBNがツアーをやってくれるように祈るばかりである。


Set list

1. Locked Within the Crystal Ball
2. Darkness
3. Dance of the Darkness
4. Under a Violet Moon
5. Soldier of Fortune
6. Durch den Wald zum Bach Haus
7. World of Stone
8. Allan Yn N Fan
9. Renaissance Faire
 Keyboard Solo
 Drum Solo
10. Toast to Tomorrow
11. Greensleeves
12. Moonlight Shadow
13. Barbara Allen
14. Home Again
15. Faerie Queen
16. Diamonds and Rust
17. Midwinter's Night / Dandelion Wine
18. First of May
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